「Webマーケ通信」アクセス数・記事投稿数 分析レポート

本レポートは、本Webサイト「Webマーケ通信」の2022年5月のリリース以降の月別アクティブユーザー数と記事投稿数のデータに基づき、コンテンツ(記事)の量がサイトのアクセス数に与える影響を分析するもので、月次で更新しています。特に、記事の「累積数」がユーザー数の増加にどう関連しているか、そして、記事を投稿してから実際にアクセスが伸びるまでの時間差(タイムラグ)に焦点を当て、効果的なコンテンツ戦略を考察します。

 

データ概要と全体の推移 ※月次更新

2022年5月からのデータ見ると、アクティブユーザー数と累積記事数の間には、明確な相関関係が見られることがわかります。以下のグラフは、アクティブユーザー数(赤線)と累積記事数(青線)の推移を時系列で示しています。

グラフからわかるように、Webサイト開設から約1年半後、累積記事数が40本を超えたあたりからアクティブユーザー数が急激に増加しています。これは、コンテンツマーケティングにおける「臨界点」や「ティッピングポイント」として知られる現象を示唆しています。

また、コンテンツは定期的にアップしているわけではなく、数ヶ月間毎月更新し、その後、更新を辞めて、また数ヶ月更新を続けることを繰り返しましたが、アクティブユーザーが30,000を超えたあたりから、更新を数ヶ月止めたところ、アクティユーザー数の伸びが止まり、急激に減少してしましました、2025年8月末現在で、急激にアクセスが減少しているところです。

ここから、コンテンツを継続して増やすことで、どのような変化が現れるのか、計測を続けていきたいと思います。

 

これまでの分析と考察

 

フェーズ別分析

今までのアクティブユーザーの推移を考えて、Webサイトの成長は、大きく4つのフェーズに分けることができます。

フェーズ1:サイト黎明期(2022年5月~2022年10月)

  • 期間: サイトリリース後の最初の6ヶ月間
  • 記事投稿: 29記事を投稿(累積記事数: 29)
  • ユーザー数: 30~50人前後でほぼ横ばい

この期間は、サイトの基盤を築くためのコンテンツ投下期と言える。29本というまとまった記事数を投下したにもかかわらず、アクティブユーザー数は大きく伸び悩んでいる。これは、新規サイトのドメインパワーがまだ弱く、公開した記事が検索エンジンに十分にインデックスされ、評価されるまでに時間がかかるためです。コンテンツマーケティングは即効性のある施策ではなく、長期的な視点が必要であることを示しています。

フェーズ2:コンテンツ停滞と潜在的成長期(2022年11月~2023年4月)

  • 期間: 記事投稿がなかった6ヶ月間
  • 記事投稿: 0記事(累積記事数: 29のまま)
  • ユーザー数: 47人から133人へと微増

驚くべきことに、この期間は新たな記事投稿が一切なかったにもかかわらず、アクティブユーザー数は緩やかに増加しました。これは、フェーズ1で投下した記事が徐々に検索エンジンに評価され始め、オーガニック検索からの流入が増え始めたことを示唆しています。SEOの効果が現れるまでにはタイムラグがあることの好例といえます。

フェーズ3:急成長期(2023年5月~2024年10月)

  • 期間: サイト開設1年後からの約1年半
  • 記事投稿: 定期的な記事投稿を再開(累積記事数: 29 → 66)
  • ユーザー数: 215人から最大33,726人へと爆発的に増加

サイト開設から1年が経過し、記事投稿を再開したことをきっかけに、サイトは急成長期に入りました。特に、累積記事数が40本を超えた2023年8月(ユーザー数802人)あたりから、成長曲線が明らかに上向いています。その後、アクティブユーザー数は1,000人、10,000人、20,000人と、伸びていきました。

フェーズ4:停滞と再開(2024年11月~現在)

  • 期間: 直近の動向
  • 記事投稿: 一時停止後、再開
  • ユーザー数: 33,726人をピークに一度減少後、回復傾向

2024年秋に再び記事投稿を停止したところ、アクティブユーザー数は明確に減少し始めました。しかし、2025年1月に大量の記事(12記事)を投稿してコンテンツ更新を再開すると、ユーザー数は再び増加に転じました。この事実は、サイトのアクセスを維持・向上させるためには、継続的なコンテンツ投下が不可欠であることを明確に物語っていると言えます。

 

記事投稿からアクセス増加までのタイムラグについての考察

今回のデータから、記事を投稿してから実際にアクセスが目に見えて増加するまでには、数ヶ月単位のタイムラグが存在することが明確に読み取れます。

  • 初期フェーズのタイムラグ(約6ヶ月以上):
    サイト開設初期(フェーズ1)に投稿された29記事の効果は、すぐには現れませんでした。アクセスが微増し始めたのは、記事投稿を停止した後のフェーズ2(投稿から6ヶ月経過後)からです。これは、新規サイトの場合、①検索エンジンがサイトをクロールし、②コンテンツをインデックスし、③その内容を評価して検索順位を決定するまでに、少なくとも半年程度の時間が必要であることを示唆しています。
  • 成長期フェーズのタイムラグ(約2〜3ヶ月):
    サイトがある程度評価された後の成長期(フェーズ3)においても、タイムラグは存在します。2023年5月と6月に合計14記事(累積38→43)を投稿した後、アクセス数が顕著な伸びを見せ始めたのは、その2〜3ヶ月後である2023年8月頃からでです。このことから、サイトのドメインパワーが強まると、コンテンツが評価されるまでの期間は初期フェーズよりも短縮されるものの、依然として2〜3ヶ月程度の時間差があると推察されます。

このタイムラグは、コンテンツマーケティングやSEOが「農耕」に例えられる所以でしょうか。種を蒔いて(記事を投稿して)から、水や肥料を与え(内部リンクや被リンクの獲得)、芽が出て(インデックスされ)、果実を収穫する(アクセスが増える)までには、一定の育成期間が必要不可欠だと断言できます。

 

現時点での結論

 

「Webマーケ通信」のデータ分析から、Webサイトの成長におけるコンテンツマーケティングの有効性と、その特性が明確に示された。

結論

  1. 累積記事数とアクセス数は強く相関する: サイトのアクセス数を伸ばす上で、良質なコンテンツを蓄積していくことは最も重要な要素の一つである。
  2. 成功には「臨界点」が存在する: すぐに結果が出なくても、諦めずにコンテンツを蓄積し続けることで、ある時点から急激にアクセスが伸びる可能性が高い。このサイトの場合、その目安は約40記事であった。
  3. アクセス増加にはタイムラグがある: 記事を投稿してから効果が表れるまでには、サイトの成長フェーズに応じて2ヶ月から半年以上のタイムラグが存在する。この時間差を理解し、短期的な成果に一喜一憂しないことが重要である。
  4. 継続は力なり: 一度軌道に乗った後も、コンテンツの更新を止めてしまうとアクセスは減少に転じる。安定した成長のためには、継続的な情報発信が不可欠である。

 

今後、「Webマーケ通信」が更なる成長を目指すためには、以下の戦略が有効だと言える。

  • 計画的・継続的なコンテンツ制作: タイムラグを念頭に置き、中長期的な視点でコンテンツ計画を立てる。月間3〜5本程度の記事を継続的に投稿し、コンテンツ制作を完全に停止する期間は設けるべきではない。
  • データに基づいたコンテンツ改善: Google AnalyticsやSearch Consoleなどのツールを導入し、「どの記事が」「どのようなキーワードで」アクセスを集めているのかを分析する。人気のあるトピックを深掘りする記事や、検索順位が低い記事のリライト(加筆・修正)を行うことで、効率的にアクセスを増やすことができる。
  • コンテンツの質へのこだわり: 今後は量だけでなく、「質」にもさらにこだわるべきである。ユーザーの検索意図を深く理解し、網羅的で、独自性の高い情報を提供することで、検索エンジンからの評価をさらに高め、競合サイトとの差別化を図ることができる。