- 初めてまかされたミッションで大きなミスをしてしまった…
- 転職先のメンバーが前職のメンバーよりもレベルが高く焦っている…
自身の経験やスキルを認められて希望の転職先に入れたはいいが、転職先でなかなか思うように仕事ができずに悩んでいる人、ミッションを立て続けに失敗して仕事ができないと思われていると感じている人…、そうした方々は意外と多いと思います。
本記事では、そうした方々のために、転職先で結果を出す方法を解説していきたいと思います。
尚、対象は、第二新卒や未経験者ではなく、自身のもつ経験やスキルをベースに転職した一般社員やマネージャーとなります。
企業が採用した人に期待すること
まず、採用した側の企業が採用した人にどんな期待をするのかを話したいと思います。
企業が、経験者やスキルをベースに採用した場合、当然のことながら即戦力として期待します。面接時でも、どんな経験を積んで、どんなことができるのかを聞いているため、その経験とスキルに合った部署に配属して、その部署で短期間のうちに成果を上げてくれればいいと期待します。
しかし、私からするとそれは一般論だと考えます。
企業からするとそうした期待は当たり前で、入社後すぐに成果を出してくれる社員であれば、それに越したことはありませんが、よほど優秀でない限りそうはなりませんし、逆に1ヶ月程度で成果を出さなければ評価されない企業など、ほんのわずかだと思います。
おそらく、短くて3ヶ月長くても半年は様子を見るのが一般的ではないでしょうか。
採用された側の焦りと誤解
採用された側は、前述した企業側の期待をそのまま受け取るため、採用された際には、一刻も早く結果を出そうと焦る方は少なくないと思います。その焦りが失敗につながるのです。
成果=アウトプットだと考えて、十分なインプットを行わずに、アウトプットをすると、そのアウトプットしたものが間違っていたり、見当違いだったりすることが多く、それが失敗と印象付けられてしまします。
企業は、入社後3ヶ月~半年は様子をみるとは言いましたが、1ヶ月も経たないうちに複数のアウトプットで失敗してしまうと、それはそれで印象は良くありませんので、気をつけた方がいいでしょう。
まず、2つのことを頭にいれましょう。
焦ることはデメリットでしかない
一刻も早く成果を上げようと焦るのことにメリットはひとつもありません。焦ることで冷静な判断ができなくなり、十分なインプットもないままに業務をすることで成果のクオリティが下がるため、焦ることはデメリットでしかないのです。
入社後すぐに成果をあげられなくても評価は下がらない
即戦力とはいっても企業は思ったよりも長い目で見ています。即戦力というのは、基本的な知識や業務スキルを会社側で教育しなくてもよいというメリットがあるため、入社後すぐに日常業務をこなすことができれば、会社側としては、不足しているリソースの確保ができたという点でメリットとなります。もちろん、いつまでも待ってはくれませんが…。
焦ったことによる失敗例
前職で新規営業部門のマネージャー職だったことを社長に認められ採用となり、現在の営業部門の新規顧客獲得強化のミッションを与えられたケースです。
この中途入社のマネージャーは、前職で新規営業部門を立ち上げたことがあるため、転職先の状況を良く調べずに、前職で実施したプロジェクトをそのまま転職先で実現しようと社長に提案。社長はその提案を全面的に承認して進めることになりますが、まず、現在の営業メンバーが難色を示したことで思うように改革が進まず、改革による業務フローの変更に関して、関連部署であるマーケティング部門からも負担が増えるため十分な協力を得ることができません。
社長に状況を話すも、結果的にその改革は進まずにペンディングとなってしまいました。
このことで、部下である営業メンバーから信頼を得ることは難しくなり、マーケティン部門からも距離を置かれ、社長からは、経験やスキルはあるが推進力がないと判断されることに。
結果的に、会社に居づらくなり、半年後には退社することになりました。
失敗例から見るその要因
この事例で失敗した要因は何だったのでしょうか。
まず第一に、このマネージャーは、社長しか見ていなかったことが最大の失敗だったといえます。
社長に認められれて入社したため、できるだけ社長の意向に沿いたいという気持ちは理解できなくもないですが、社長の承認があればすべて物事が進むわけではありません。実際には現場が業務を行っているため、社長がOKを出しても、現場のリソースが不足していれば実行するのは不可能です。
2つ目が、会社の業務内容や業務フローを把握していなかったことです。
営業メンバーが日頃どんな業務を行っていて、どういったところに課題を持っていたか、どういうことに不満があったかなど、詳細を把握することを怠り、現状を考えない改革であったため、営業メンバーが難色を示したのでしょう。
また、関連部署に関しても同様で、営業部門がどこの部署と密接に連携しているかなど、業務レベルで把握しなかったこと、また、その関連部署にとってどんな業務フローの変更が発生するかなども把握しなかったことが問題となります。
結果的に、現状を理解せずに、自身の改革案を社長承認のもと、ごり押ししたかたちになってしまったことは大きな失敗といえるでしょう。
結果を出すために入社後やるべきこと
では、何をやるべきだったのでしょう。
それは、十分なインプットなのです。もちろん適切なインプットをベースとしたアウトプットも重要ですが、転職後やっておくべきことは圧倒的にインプットの方が重要です。
会社にはそれぞれ独自の価値観や文化があります。まず、ここが一番重要になります。
会社は、人材に関して重視したり評価したりするポイントは違ってきます。価値観を重視する企業、業務スキルを重視する企業、積極性などの前向きな姿勢を重視する企業、ストレス耐性などの精神面などを重視する企業、様々です。
但し、私の経験上、企業は表立って重要視していると言っていなくても、その企業の価値観と合わない人材は、長続きしない傾向にあります。企業の価値観と合う人材が長続きする傾向があるため、スキルや能力があっても価値観が合わないと、結果的に、居づらかったり、違和感を覚えたりするのです。
ですので、まず、入社した価値観や文化を理解することが重要となります。
その次に、独自の業務フローやその課題、覚えなければならない業界知識や会社の独自ルールなどになります。
そこを十分にインプットできれば、適切なアウトプットができるようになります。
転職先で結果を出すためのインプット方法
具体的なインプットについて解説します。
組織と人間関係の把握
どういう組織形態となっていて、それぞれの部門長同士の役割・関係性がどうか、部署間の連携・関係性はどうかなどを把握します。その際、表面上の役割や関係性だけではなく、好き嫌いも含めた人間関係について把握すべきです。企業にはキーマンが存在したり、仲の悪い部門があったり、その関係性は非常に複雑です。それを十分に把握しましょう。
現状の業務フローと課題の把握
実施に日常業務に参加して現場レベルでの業務を体感しましょう。顧客に同行したり、打ち合わせに参加したりするなど、できるだけ中期的に日常業務に参加しましょう。実際に参加できない部署などでは、メンバーにヒアリングをして、業務詳細や課題などを細かく把握していくことで、具体的な課題や課題解決のハードルなども見えてきます。
価値観や文化を見極める
前述した組織や人間関係の把握と業務フローの把握の際に、この会社で評価されることや求められていることを把握して価値観や文化を見極めていきましょう。ここでのポイントは、短期間ではなく、中期的に把握していくことです。1ヶ月とかではなく、2~3ヶ月、長くて半年ぐらいかけてもいいかもしれません。
こうしたことを把握することで、課題を解決するためのステップ、プロジェクト進行の際に協力を求めるべき部署や人材、業務ごとに相談すべき相手などが見えてきます。
転職先で評価されるポイント
インプットに2~3ヶ月以上かけたら評価が下がると思われる方もいると思いますが、決してそんなことはありません。インプットに十分な時間をかけることで、その後とアウトプットの成果が全然違ってきます。
組織、人間関係、価値観や文化を十分に把握しているので、改善案や提案を行っても、現実可能なものが提案できます。もし、途中でつまずいても、相談する先や協力を求める先も把握できているため、何も知らないで提案するのとは180度状況が変わります。
ですので、今まで得たインプット内容をベースに提案することで結果を出すことが可能になります。
最期に重要なのは、プロジェクトなどを実施した際に、終了後、必ず振り返りをする場を設けることです。例えば、Web広告を提案して実施したところ費用対効果が合わなかったとします。それでも数値情報をベースに、どれくらい費用対効果が合わなかったか、何が要因だったかをプロジェクトメンバーや上司に報告します。
成果が出なかったものに関しては、積極的にその詳細を報告する人はあまりいないため、逆にその要因も含めて報告することで、そのプロジェクトでは評価が下がっても、業務進行という面では逆に評価が上がる可能性が高くなります。
ポイントは、何より、この報告を継続していくことです。
まとめ
今回は、転職先で結果を出すための方法を解説しました。基本的には、短期間ではなく、中期的な目線でインプットを重視して、十分なインプットが完了したら、アプトプットすることです。
決して焦らず、十分なインプットを意識してみてください。
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