転職はキャリアアップのための一つの手段です。しかし、転職先で仕事ができないと評価される人も少なくありません。今回は、そうした人の特徴と、転職先で活躍するビジネスパーソンになるために必要なことを解説します。
転職後に仕事ができない人の特徴
転職後に仕事ができないと評価される人には、以下のような特徴があります。
転職先の価値観や文化を理解しようとしない
会社にはそれぞれ独自の価値観や文化があります。ミッションやビジョン、目標や方針、ルールやマナー、風習や慣習などです。これらを理解しようとせずに、今までのスキルやノウハウだけで評価を高めようとすると意外な落とし穴にはまる可能性があります。
例えば、入社した会社では、仕事を効率よく行い、残業は少なく、定時に帰るのが当たり前の文化となっていますが、あなたの前職では、残業は多く、遅くまで働くのが当たり前で、そうした文化に慣れていたとします。あなたが転職先の価値観や文化を理解しようとしないと、あなたは、定時に帰る同僚を見て、「やる気がない」「責任感がない」と思い、実際に表情にあらわれたり、そのことを指摘したりするかもしれません。そうすると、反対に同僚からは、「仕事ができないから残業する」「自分のやり方を押し付ける」と思われてしまい、互いに誤解や反感を生むことになります。
今までの自分の経験から自分のやり方を通そうとする
転職先では、同業界だとしても前職とは違う仕事のやり方で業務を進めていることもあります。
例えば、転職先では、業務フローにかかわる改善提案などを行う場合には、まず経営企画部が内容を確認して、必要であれば社長に上げる文化がありますが、前職では、社員のだれでも社長に直接提案することが可能だったため、その分実施有無の判断にはスピード感がありました。あなたは、現状ではスピード感に課題があると考え、転職先のルールを無視して改善提案を直接社長に提案するやり方を通そうとします。
しかし、もともと多忙な社長の負担を減らすためにできた文化だったため、社長からよく思われない状況になってしまったなんてこともあります。
円滑なコミュニケーションが取れない
転職すると、今までとは違う人と関わることになります。例えば、上司や部下、同僚やクライアントなどです。これらの人とのコミュニケーションを円滑にすることができないと、仕事の効率や品質が低下したり、トラブルやミスが発生したりする可能性が高くなります。
例えば、転職先では、上司と部下の関係は対等で、意見交換やフィードバックが活発に行われますが」、前職では、上司と部下の関係は厳しい上下関係で、上司との意見交換などがなかったため、上司からの依頼などはそのまま受け入れたとします。すると、転職先の上司からは、自分の意見や考えがないと思われてしまいます。このように、コミュニケーションのスタイルの違いが原因で、互いに不満や不信を生むことになります。
まず、自分のスタイルを理解させようとする
転職すると、今までとは違う環境に適応することが求められます。いいか悪いかは別にして、例えば、毎日業務時間が終わった後、30分の定例会議があったり、月に1度は打ち上げなどの飲み会があったり…。法律的には、こうしたものは強制できるものではないですが、慣習となっている会社も少なくはないと思います。
こうした状況のなか、入社してすぐに、「業務時間外の打ち合わせはやめてほしい」「業務時間外の飲み会などは参加しない」など、自分スタイルを全面的に打ち出すと、やりずらいタイプだと思われたり、チームワークを乱す存在だと思われたりするなど、後々の業務に支障をきたす可能性もあります。
前述の円滑なコミュニケーションにも通じるのですが、飲み会などは業務時間外だとしても、十分なコミュニケーションがとれる場なので、参加してできる限り多くの人と接することで、後々の業務が円滑にまわることもあるかもしれません。
“できる”ビジネスパーソンになるためのコツ
転職先で仕事ができないと評価される人の特徴を解説しましたが、今後は、逆に、転職先で活躍したり、成果を出したりするビジネスパーソンになるためのコツをお話しします。
結論から言うと、転職先で仕事ができない人の特徴の逆のことをすればいいのです。
転職先の価値観や文化を理解・把握する
まずは、転職先の価値観や文化を理解・把握すること。これは、説明されて理解できるものではなく、日常業務を進めていくうちに見えてくるものです。また、効率的ではないと感じて変えようとするのではなく、一旦尊重する姿勢が大切です。
一見、非効率に見えていても、慣習となったことには必ず背景があるはずです。何らかの理由があって慣習や文化となっているため、まず、それがどうして転職先の監修や文化になったのかを理解することです。
そのうえで、変えた方がいいと考えた場合には、いきなり大きな変化を強いるようなやりかたはせずに、他の人を巻き込んで、徐々に変えていくべきです。
人は、信頼関係がまだ十分にできていない人からの大きな変化を伴う改革には、どうしても否定的に考えてしまいがちです。強引に進めるのではなく、じっくり時間をかけて変えていくべきでしょう。
今までの自分の経験から自分のやり方を柔軟に変えられる
今までの自分の経験から自分のやり方が正しいと思い込まず、柔軟に変えられる能力が大切です。例えば、業務の進め方や報告の仕方、ツールの使い方や書類の書き方などです。これらに対して、自分のやり方を押し付けず、他のやり方を学んだり、試したり、改善したりすることです。これらを行うことで、周囲から協力や評価を得ることができると同時に、自分自身を成長させることができるため、デメリットはないと言えるでしょう。
これは、管理職や管理職候補として入社したとしても同じことです。他の人がやっていることを取り入れることで自分自身のキャリアアップ/スキルアップをスピード感を上げて実現できます。
円滑なコミュニケーションを心がける
転職先の人とのコミュニケーションを円滑にすることを心がける姿勢が大切です。例えば、上司や部下、同僚やクライアントなどです。これらの人とのコミュニケーションを円滑にするためには、以下のようなことを行うことが有効です。
- 相手の話をよく聞く
- 相手の立場や感情を理解しようとする
- 相手の意見や感想を尊重する
- 自分の意見や感想を分かりやすく伝える
- 質問や確認を積極的に行う
- フィードバックや感謝を適切に行う
これらを行うことで、周囲から信頼や好感を得ることができます。
また、これらのコミュニケーションでもうひとつ得られるものがあります。それは組織の人間関係の把握です。組織にはキーマンと呼ばれる方がいます。そのキーマンに話を通すことで、業務がスムーズにいくケースも少なくありません。そうしたキーマンを見つけ出すこともコミュニケーションなしにはできないことです。
まず、転職先の環境に適応しようとする
転職先の環境に適応することを優先する姿勢が大切です。まず、みんなと同じ環境に身を置いて、それを肌で感じることです。同じ業界だとしても、同じやり方をしていないこともたくさんありますので、どうしてそうなったのかを理解して、まずは適応していきましょう。
そうすることで、様々なものが見えてきます。
また、別業界に転職した場合は、転職先の業界に関して、詳しくなることが重要です。そうしないと取引先との会話がうまくいかないだけでなく、社内の会議でも、同じレベルで会話することもできません。まずは、一日も早く、同レベルの知識を身につけましょう。
例えば、ある会社では、勤務時間は9時から17時で、休日は土日祝日です。転職してきたあなたは、勤務時間は10時から18時で、休日は水曜日と土曜日だったので、そのスタイルに慣れていますが、転職先の環境に適応しようとします。そこで、あなたは、勤務時間や休日を変えるのではなく、転職先のルールに従ったり、周囲に合わせたりします。また、同僚からも、「勤務時間や休日は会社のルールに従っている」「自分の都合で勤務時間や休日を変えるのではなく、他の人に配慮している」「環境の変化に柔軟に対応している」と思われます。このように、環境に適応することで、互いに協調性や適応力を認めることになります。
まとめ
転職後に仕事ができない人の特徴としては、4つを解説しました。これらは、周囲との関係を悪化させたり、仕事の効率や品質を低下させたりする原因となります。
逆に、転職先で活躍するためには、転職先の価値観や文化を把握して、仕事のやり方を理解し、円滑なコミュニケーションを心掛け、転職先の環境に適応しようとする4つの姿勢が必要です。これらの姿勢は、周囲との関係を良好に保ったり、仕事の効率や品質を向上させたりする効果があります。
転職は、新しいチャレンジの機会です。しかし、転職先で仕事ができないと評価されると、キャリアアップどころか、キャリアダウンの危機に陥る可能性もあります。転職先で仕事ができると評価されるためには、自分のスタイルに固執するのではなく、転職先のスタイルに合わせることが大切です。
転職先で仕事ができると評価される人になるために、ぜひ参考にしてください。
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