パワーポイントで図形を使用するときに、用意されている図形の中に使いたいものがないことがあります。「図形の結合」の機能を使えば、複数の図形を使ってオリジナルの図形作成が可能です。資料の内容に合った図形を使用すれば、訴求力の高い資料が作成できるでしょう。
今回は、「画像を結合する方法」です。
※本記事で使用したパワーポイントのバージョンは、「Microsoft® Word for Microsoft 365 MSO (バージョン 2206 ビルド 16.0.15330.20056) 64 ビット」です。
「結合」と「グループ化」の違い
パワーポイント、Excel、Wordを使用している方なら、図形同士をまとめたい場合に「グループ化」を使ったことがあるかもしれません。パワーポイントには、「グループ化」以外に、「図形の結合」という機能があります。「結合」と「グループ化」の違いを知って、効果的に「結合」を使用しましょう。
「グループ化」は、複数の図形や画像をまとめて操作しやすいように、一時的にまとめておくものです。それに対して「結合」は、複数の図形を重ねて一つの図形として作成する機能です。
図形をまとめて移動させたいというような使い方ならば、「グループ化」で十分ですが、複数の図形を使って新しい図形を作成したいという用途には「結合」が適しているでしょう。
結合の基本操作
結合は複数の図形を選択する必要があります。まず、1つ目の図形を選択します。次に「ctrl」キーをクリックし、そのまま2つ目、3つ目の図形をクリックすると複数の図形が選択できます。
図形を複数選択すると、「図形の書式」タブがアクティブになります。「図形の結合」をクリックしてブルダウンメニューの5つの結合の種類から結合方法を選択することで図形を結合することができます。
5つの結合の種類
パワーポイントでは、5種類の結合のしかたが選べます。それぞれどのような結合がされるのかをご紹介します。
接合
接合は、複数の図形の接している部分を結合する方法です。図形の他に、ワードアートやテキストボックス内の文字も接合できます。
型抜き/合成
「型抜き/合成」を使えば、図形や文字の重なり部分を型抜きできます。切り抜いた図形の背面に文字や画像を配置することで、視線を集めるような効果が期待できます。
切り出し
切り出しは、画像の重なり部分を分解できるように切り分けます。オリジナルの図形を作りたいときや、部分的に色を塗り分けたいときなどに、役立ちます。
重なり抽出
重なり抽出では、複数の図形の重なっている部分だけを図形として残す方法です。この機能を利用して、文字の背景を画像にすることも可能です。
単純型抜き
上の図形を、下に配置している図形で型抜きすることです。複数の図形を重ねても、型抜きされて残る部分は一番上の図形になります。
図形の結合で困ったときの対処法
結合がうまく操作できないときには、次のことを確認してください。
結合した図形を戻したい
図形の結合は、複数の図形を使って1つの図形を作る機能です。そのため、一度結合してしまうと後から元の図形に分けることはできません。
もし、解除したいと思ったのか結合した直後ならば、「元に戻す」をクリックするか、「ctrl」と「Z」のショートカットキーで元に戻すことは可能です。結合するときは、念のため結合前の画像をコピーして残しておく方法もおすすめです。
「図形の結合」がクリックできない
「接合」や「切り抜き」の選択肢を選ぼうと思っても、「図形の結合」ボタンがクリックできないことがあります。結合は2つ以上の図形が選択されていないと使用できない機能です。図形が複数選択されているかを確認してください。
画像が表示されない
「接合」で画像と図形を結合しようとすると、画像を図形と認識して結合します。そのため、画像部分が単色の塗りつぶしに変更されてしまいます。
まとめ
今回は、図形の結合について紹介しました。この機能を使えばオリジナルの図形作成が可能です。ほかとは違ったプレゼンテーションが可能ですので、ぜひ使ってみてください。
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