パワーポイントで作った資料の背景に半透明の画像を入れたり、透かしを作成して資料に使用できます。図形や画像を透過する方法を使って、より注目される資料を作成しましょう。
今回は、「図形を透過させる方法」です。
※本記事で使用したパワーポイントのバージョンは、「Microsoft® Word for Microsoft 365 MSO (バージョン 2206 ビルド 16.0.15330.20056) 64 ビット」です。
基本的な透過の方法
はじめに、透明にしたいオブジェクトをクリックして選択しておきましょう。図形を選択したときに表示される「図形の形式」タブを使用して「書式設定」画面で透明度の設定を行います。
「書式設定」のメニューは、「図のスタイル」グループの右下にある矢印をクリックすると表示されます。
「透明度」のスライダーを動かして透明度を調整するか、右側のボックスで数値を直接入力するか選択して透明度を調整しましょう。
透明度の数値が高いほど透け、100％で完全に透明になります。
画像の背景を透過する方法
商品の画像を使いたいが、背景に移っている部分を削除したいというような場合に「背景の削除」という機能が便利です。削除するには、図形を選択して「図の形式」タブを表示しておきましょう。
「背景の削除」をクリックすると、画像の一部が濃いピンク色に変わります。このエリアが透明化されますが、思うように選択されなかった場合は微調整が必要です。
残したい部分もピンクになっている
「保存する領域としてマーク」を選択して、残したい部分の境界線をドラッグする。
透明化したい部分がピンクになっていない
「削除する領域としてマーク」を選択し、透明にしたい部分の境界線をドラッグする。
境界線が細かい画像や、背景と色が似ている画像の場合、戻るボタンや「ctrl」キー+「Z」キーのショートカットを使って何度か試しながら選択するときれいに選択できます。
文字を透過する方法
ビジネス文書では、「社外秘」や「見本」など、「透かし」と呼ばれる半透明な文字を使用することも少なくありません。Wordでは「透かし」機能が用意されていますが、パワーポイントでは文字の色の透明度を調整して作成できます。
透過したいテキストボックスやワードアートを選択すると、「図形の書式」タブが現れます。「図形のスタイル」グループの右下の矢印をクリックして「図形の書式設定」メニューを出しておきましょう。
「図形の書式設定」では、「文字のオプション」をクリックすると、透明度のスライダーが表示されます。ドラッグするか数値を選択して透明度を選びます。
図形を透過するときに知っておくと便利な方法
画像や図形を透過する基本的な方法を紹介してきました。さらに訴求力の高い資料を作成するための、おすすめの透過の使い方と透過を元に戻す方法もお伝えいたします。
スライドの背景を透過する方法
スライドの背景に画像を使用すると、メリハリのある資料が作成できます。けれども、画像をそのまま背景に設定すると、画像の印象が強くなりすぎる場合があります。そのため、背景に画像を使用するときには、適度に透過すると強調しすぎず印象的に演出できます。
背景画像の挿入と透過は、「デザイン」タブから操作します。
「デザイン」タブの「背景の書式設定」をクリックするか、スライドの余白で右クリックして「背景の書式設定」を表示します。
「画像ソース」で画像を選択し、「背景に画像を配置しましょう。透過は「透明度」のスライダーで、スライド内の他のオブジェクトとのバランスを見ながら調整します。
透過を取り消す方法
透過せずにそのまま表示したくなった場合、透過を取り消すことが可能です。図形や画像を透過した方法に従って、「透明度」のスライダーを0%に変更すれば透過を解除できます。
背景画像を入れることをやめたい場合には、「背景の書式設定」から「背景のリセット」を選択しましょう。
まとめ
今回は、図形を透過させる方法を解説しました。図形を透過させるだけでなく、背景にデザインを配置することで、一味違ったプレゼンテーションになります。ぜひ、チャレンジしてみてください。
＼スグに活用できる／パワポで資料作成
PowerPointの5つの基本をマスターすると同時に、資料作成で絶対にやってはいけないことも知ることができます。これさえ覚えれば、どこに出しても恥ずかしくない資料を作ることができます。
ぜひ、ご一読ください。
＼スグに活用できる／パワポで資料作成: 5つの機能と7つのNGで基本をマスター Kindle版
